フロッグ屋2005-2006倉庫

Archive for June 2006

30 June

もはや、コメディである

「ぼけなす」という言葉がある。私の中ではナスとは独立した言葉だったが、今日、それは見事につながった。

露地の自家用ナス。品種名「小五郎」。そう、小ナスである。
ほんとに植えっぱなしの放任なのだが、ぐんぐん育っている。

生育のそろいもよし。
そして、「驚きの多収！！」などと宣伝文句をつけたくなる実のなりようである。

…が、しかし。放っておきすぎた。
こんな超ど級ナスがごろごろぶらさがっている。小ナスじゃなかったの、あなた。

あきれるばかりの大きさと勢いである。こんなのがどさどさあると、ほんと、もはやコメディ。

うそでしょ。とつぶやきつつ笑いつつ回収。そう、収穫というより、回収という言葉がふさわしい。

けれど、みてくださいな、この艶。とてもうっつくしい。

美しいといえば、グリーンピーマンの寿さんも見事な色艶である。

ふう、土佐レッドもあきれるほど元気よく育ってほしいなあ…。（未）

23:16:01 | kousakudou | | TrackBacks

29 June

いもほり

池下のハタケのジャガイモをほる。
こちらは、先日イノシシに平らげられてしまったハタケのものとちがい、「ほたくって」あったもの。だから、期待しないでほったのだが・・・。

結構大きいのがあるじゃないか。量はつつましいものだが、炭水化物をちょっとは自給。

今日も暑かった。

22:18:25 | kousakudou | | TrackBacks

25 June

ほんまかよ？

というくらいに、現在大雨。朝方しこたま降って小康状態。
先ほどからレーダー見ると赤目玉。

猫はひたすら寝る。
立ち入りを許された数少ないドライランドをめぐる攻防が繰り広げられる。

しかし、そこは猫。大喧嘩もなく舐め殺し合戦。じわじわ。ガマン大会。

人間もガマン大会。
ピーマンを出荷。未さん赤ぴー管理。
僕は混乱の４棟ハウスの土壌おさらい。
土の三相分布（液層、固層、気層）を測り仮比重を割り出す。

缶コーヒーの空き缶を１００ミリリットル分の土が採取できるような大きさにカット。半径×半径×３．１４×長さだよ。中学思い出そう。

根量がダメージを受けた域の土にぐりぐり差込み採取。

その土をそのまま軽量。１３２ｇ。生土の重さ。

この土を焦がさないようにアルミホイルなどをしき、かつ直火にあてて有機物を焦がさないようにじわじわ水分をとばす。
今日はクッキングシートと魚焼き器を使用。

１５分から２０分ほどで水気が飛び、白っぽくなる。ここでまた軽量。９８ｇ。

水の比重は１なので、ここでのグラム数はそのまま生土１００ミリリットルの中の水の容積になる。
生土１３２ｇ－乾土９８ｇ＝３４ｇ。。液層率３４％

固層率は計算方式がいろいろ。
ここでは「新しい土壌診断と施肥」武田健　農文協を参考に土の真比重から計算。非火山灰土で２．６５の平均値を使用。
（砂っぽかったらも少し重く。３くらいだろうか？）

乾土９８ｇ÷土の真比重２．６５＝固層率３７％
残り土の間隙部分である気層率は
１００－（液層率３４％＋固層率３７％)＝２９％

仮比重=固層率３７％÷１００×土の真比重２．６５
　　　＝０．９８
おお。仮比重はまっとう。この数値が低すぎればふわふわの軽い土であり一般的に乾燥しやすい。高いと重たい土。人によって基準値は違うけど１～１．２のあいだがスタンダード。

そして固層４０％液層３０％気層３０％ほどになるのが良いとされいます。家庭菜園でもお試しあれ。秤があれば簡単にできます。重たければ良質の堆肥を。軽ければゼオライトを。

我が農園４棟ハウス３－２は無難に落ち着いている。
問題は有機物の質かなあ。物理性まずクリア。一つつぶした。明日は化学性再分析。

参考文献　「新しい土壌診断と施肥」武田健　農文協
「土壌学概論」川口桂一郎　養賢堂　土壌肥料用語辞典　農文協

おや雨ぬけた。波状攻撃やな。ガマンしどころです。これから未リクエストのデカプリンに挑戦（八）

19:40:28 | kousakudou | | TrackBacks

24 June

よきかな

雑誌か何かでみつけて、以前から行きたかった「月の庭」。
ついにいっちゃったもんね。

なんか、いい感じでしょ。
酒屋（造り酒屋じゃなく、販売のほう）さんの蔵を改装してつくられたそう。
蔦がからまっちゃったりしてて。

大きな木がさりげなく場をつくる。
私たちがはいっていくと、オーナーさんたちは奥にみえるバリ的東屋でおくつろぎ中でした。めちゃうらやましい。私もそこでまったりしたい。
「やあやあどうも～」みたいな感じで出迎えてもらう。このゆるさがたまらない。人も空間も、とってもいい感じに力が抜けていて心地よい。
しかも、どうも高知とのつながりが濃い人たちで、自分たちの知った名前が次々出てきてオドロキ。

２階に上がる。

長距離運転でよたよたの体が喜ぶ。
午後の日差しで緑が映える。

さてさて、ご飯だよ。
ついつい、たくさん頼んでしまう。雑穀ご飯（お新香付）、ひじきご飯、お味噌汁、お惣菜３種盛り（蒸しかぼちゃのマサラあえ・豆３種とわかめの梅酢あえ・玄米ビーフンの炒め物）、大豆コロッケ、ごま豆腐。

これ、ひじきご飯とお味噌汁。

これ、お惣菜３種。いいでしょ。かぼちゃは、目からうろこでした。この夏、絶対やってみよう。お豆３種も、実にいい。甘い煮豆がちょっと苦手な私も、こういうさっぱり＆歯ごたえがある豆ならぱくぱくいける。

私がいちばんはまったのは、大豆コロッケ。中身はゆでた大豆とたまねぎ、人参。これががりっとあがった衣に包まれて、ほろほろともしっとりともつかない加減で詰まっている。香ばしくってほんのり甘くって、歯ごたえもこれまた絶妙で、もうたまらない。

いずれも、体にもココロにも効く、非常においしいご飯でした。

満腹のおなかと満足した気持ちのまま、床に寝そべりたい衝動になんとか打ち勝ち、席を立つ。
「ショップがあるからのぞいていってね」といわれ、表にまわる。後で気がついたが、それはどうも併設されている「伝統食・伝統酒・安心生活雑貨　岡田屋本店」だったみたい。まあ、ショップは次の機会に。
ひとめぼれしてgetしたお品。

ふふふふふ。

遠いけど、またいこう。
月の庭のみなさま、おいしいご飯といい時間をありがとう。（未）

23:37:05 | kousakudou | | TrackBacks

三重とんぼ返り。

で二人とも今日は廃人。ラディッシュの生産者の会主催の勉強会に参加。三重県の有機農家福広氏の圃場まで車とばす。

おったまげたのは美しいこと。とにかくモノが整理整頓され、無駄なものがほとんどない。
おまけに露地の圃場に草がほとんどない。葉物を効率的に回転させているので放置して草が生える間がないのだ。

ハウス内トマトも徹底的に美しい。
苗の段階で４割を淘汰し本圃に定植する段階で苗ぞろいを徹底している。ゆえにハウス内も生育が均一。

防草シート使用でハウス周りの管理もらくちんそう～。
今回もっとも勉強したかった堆肥。

話でいくら聞いても実感がわかなかった。現物みてさわって匂いを嗅いで、つくり方聞いて。。こりゃためになりました。

とにかく有機農家がともすれば牧歌的イデオロギー的になりがちなのが、福広氏の場合は徹底的な合理化。植物生理と人間の作業性をみきり、よって経済性をも確立している。

１季節的に無理な作物に手を出さない（長期収穫のものはやんない（笑））
２圃場の回転率を上げ管理手間を省く（１年かかさず週５日の出荷）
４省力機械の導入
５土作りと施肥を一回ですます
６作業にすべて理由あり（徹底的な分析、観察、記録）

やはり氏も○○農法ではなく、徹底的に植物生理、施肥、その他を考え抜いて、必要な事柄、不必要な作業を判断し、その結果が氏のスタイルであり、法があって作業するのではなく、やるべきことを淡々とやった結果が今なのだ。

ちなみにパプリカのこと聞くと「去年つくったけど難しいからやめた」とのこと。はあ、そうですか。
「アブラムシどうしたらえいですか」
「出ないからわからないなあ」
ようするに自分で考えなさいっちゅうことでした。

土質も違うし、気候も違う。遠隔地で葉物回転も困難な我が地。
ゲリラ的隙間作物で縫うように出荷せんといかん。
まるまる移入できる事柄は少ないけど、今までの仕事への視座をやや見直さなければいけないと未さんと再確認。
道はまだ遠しっ。でも思い切って行ってよかった。

留守中タケちゃんに作業委託。帰ると作業日報があり、「朝礼、総員５匹、一匹無断欠席。社員朝食。。。。」
笑えたよ。。

今日は休養日。明日大雨やと（八）

22:15:27 | kousakudou | | TrackBacks

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